「中国語(普通話)を勉強したけども台湾や香港などで通じるの?」
「香港に出張になったけど、何語を話せばよいの?」
こんな疑問をよく耳にします。
中華圏は広いので、どこで何語が話されているか把握するのが少し難しいですね。
そこで、各エリアで話されている言語事情を整理しました。
これから中華圏に行くという方や、中国語を学習する方は、是非この記事を読んで知識として覚えておいていただければと思います。
普通話(中国語)が話せれば、上海、広東省、台湾、香港などで通じます
普通話は、上海、広東省、台湾、香港、などで基本的には通じます。
ただ、一部例外もあり、台湾や香港の年配の方は通じないケースもあります。
詳細は下記にて国ごとの状況を紹介します。
中国大陸(広東語圏以外)
中国大陸では、当然ながら普通話はどこでも基本的には通じます。
実際に現地人間の会話で使われている言葉はその地の方言だったりはしますが、普通話はどこでも通じる公用語なので安心です。
心配すべきは、チベットや新疆ウイグル自治区などの少数民族が多い地域。
これらの地域では、中国語は積極的には使用されていません。
しかし、彼らの多くは中国語をある程度理解することはできます。
中国同化政策のため、学校教育が中国語でなされているためです。
ただ、中国の田舎に行くほど学校教育を受けていない人も多く、中には普通話を理解できない人もいます。
中国大陸(広東省)
広東省では広東語がメインで話されており、普通話が通じないケースもあります。
ただ、これもエリアによりけりです。
深圳(シンセン)や東莞(トンガン)などのエリアでは省外からの出稼ぎ労働者が多いため、むしろ普通話のほうがよく使われています。
一方で、広東省の田舎のほうのエリアに行けば、普通話は全く通じないケースもあります。
一つ言えることは、出張で広東省に行くのであれば、ほぼほぼ普通話ができれば問題ないと考えてOKです。
台湾
台湾では公用語は中国語(普通話)なので、当然普通話は通じます。
実際には、台湾の中国語は普通話というよりは、中国南方の福建省の方言に近いものがありますが。
ただ、例外もあって、台湾の年配の方は中国語を話せない人が多いです。
1895年~1945年の日本植民地時代に学校教育を受けた世代の多くは、日本語と台湾従来の言語である台湾語しか話せません。
香港
香港は公用語は広東語ですが、普通話も理解できる人がほとんどです。
香港人同士の会話は基本的には広東語となります。
ただ、香港は1997年に中国に返還されて以降は、学校で中国語(普通話)が必須科目として教えられています。
従って、年配の方を除けば、ほとんどの香港人が中国語(普通話)を話したり理解できます。
ちなみに、香港は中国に返還される前はイギリス領だったので、多くの香港人が英語も流暢に話すことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
仕事で中華圏に行く分には、普通話ができれば問題なさそうです。
一方で、旅行などで中華圏の田舎に行く場合や、現地の年配の方とお話しする場合には普通話が通じないというケースもあることを覚えておきましょう。
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