みなさんこんにちはTakuyaです。
突然ですがこの画像を見てどのような印象をもちますか?

・神聖
・誠実
・温厚
・信頼できる
などでしょうか。
仏様、そしてそれを連想させる後光(後ろの光)などが上記のようなイメージを形成しています。
それでは下記の左右の画像を比べて、どちらがより「神聖・誠実・温厚・信頼できる」な印象をうけますか?

左側ですよね。
それは、「後光」があることで、この人も仏様同様、「神聖・誠実・温厚・信頼できる」と脳が無意識のうちに判断するからです。
この効果をハロー効果といいます。
だからと言って、履歴書の写真の背景に後光を使うのはNGですよ笑
あらためてハロー効果の概要と、ハロー効果をうまく活用する方法を紹介します。
■目次
ハロー効果とは
まずは、改めてハロー効果の定義を紹介します。
あることを評価する際に、際立った1つの特徴に引きずられて、他の評価がゆがめられてしまうこと。
もしくは、第1印象に他の印象が左右されてしまうこと。
つまり誰しも合理的でない判断をしてしまう可能性があるということです。
ちなみに、ハローとは、「こんにちは」のHelloではなく、
「後光」をあらわすHaloからきています。
※後光は下の画像参考

まさに先ほどの例で、
後光の印象に引きずられて、他の評価が歪んでしまうということですね。
(背景に後光があるために、その人物がより「神聖・誠実・温厚・信頼できる」に見える)
ハロー効果の例

ハロー効果の最もわかりやすい例は、
例)A君は有名大学出身だからなんでも仕事ができるように見える。
例)教師が小論文テストの採点をする際、1問目の点数が高い生徒に対しては2問目の採点を甘くしてしまう。
(その人はできると思い込んでいるため)
このあたりはみなさんも何となく実感があるかと思います。
また、ダニエル・カーネマンいう心理学者が書いた「ファスト&スロー」という本からの引用になりますが、
被験者に下記を見てもらい、どちらが好きか聞いたところ、多くの人がA君と答えた。
A君:頭が良い、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い
B君:頑固、批判的、嫉妬深い、直情的、勤勉、頭が良い
A君もB君も書かれている特徴は同じです。(順番が違うだけ)
しかし、書かれている前半の特徴の印象が後半の特徴の印象に影響を及ぼしたと考えられます。
例えばA君なら、頭が良くて、でも批判的なら「とっても鋭い人」なんだろうな。
B君なら、頑固で頭が良いって、「一番面倒臭い」タイプだな。
のようにです。
後半の特徴は前半の特徴によってゆがめられていることがわかります。
ハロー効果を活用する
さて、このハロー効果をどのようにに活用するかですが、
ものごとを
①評価する側
②評価される側
に分けて紹介します。
①評価する側:ハロー効果の影響を最小限にして公正な判断を
一番重要なことは、
まずはハロー効果が作用することを知ることです。(この記事を読んでくださった皆さんならこれはクリアですね)
そして、具体的な対策としては、
各項目を独立的に判断してハロー効果の影響を最小にとどめること
です。
具体的な例を挙げますね。
A社では人事評価において、社員を複数の部長が評価する。
この場合、ハロー効果の影響を最小にするため、
・部長間で評価が共有されないこと(部長Aが部長Bの評価内容を見れなくする)
・評価の順番を工夫する
※A君(項目1,2,3,4,5)→B君(項目1,2,3,4,5)でなく、項目1(A君,B君・・・)→項目2(A君,B君・・・)の順番で評価する。前者の順番だと項目1の評価が項目2以降の評価に影響しうるため)
②評価される側:第1印象や注目されやすい点に最大限注意を
次に評価される側の心得です。
「第1印象や一番注目されやすいポイントを最大限魅力的にする」ということを心がけましょう。
細部は二の次です。
例えば、
会社員が新規営業するときには、
まず一番大事なのは身だしなみですね。
遅刻しないことも大事です。
第1印象は商談が始まる前にすでに決まっているのです。
別の例として、新商品のCMのケースだと、
パッと見で重要なのは、
・起用する人物
・全体のトーン
・音楽
などですね。
とにかく細部の前に、
「第1印象や一番注目されやすいポイントを最大限魅力的にする」
ということが重要です。
まとめ
いかがでしたか?
ハロー効果を知っていると、意外と役に立つ場面は多くあります。
くれぐれも、第1印象だけで人を決め付けないようにしてくださいね。
だいたい詐欺師は第1印象が良いので。
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