
今回はこの疑問に答えます。
ピンインの学習は初心者にとってつまずきやすいですよね。
- どこから手を付けてよいかわからない
- 参考書を読んでも難しい言葉がたくさん出てくる
- YouTubeで学習すると、部分的にしか学習できない(網羅的に学習できない)
こんな悩みをよく聞きますし、私も以前同じように悩んでいました。
ということで、これらの悩みをこの記事で一発解決します!
この記事を最後まで読めば、
- ピンイン学習の流れがつかめる
- 網羅的に学習できる
- 発音も学習できる(YouTube動画)
ということでピンインをマスターできます。
それでは、始めていきましょう。
ピンイン一覧
まずは全体像を共有します。
下記のピンイン一覧を全て覚えるのがゴールです。
ピンイン一覧はこちらのリンクをクリックすると表示します。
※市販の教材を見ると、1ページ目から、母音や子音の細かい種類が記載されていて、学習意欲がそがれると思います。まずは全体像を把握しておくことが重要です。
これらすべてのピンインを覚えるために、主な3つの規則を覚えておくと便利です。
①母音、②子音、③声調子 の順に説明してきます。
①母音
中国語は母音の中にも3つの種類があります。(単母音、複合母音、鼻母音)
単母音

単母音は上記の6つだけです。
この6つは比較的覚えやすいと思います。
発音についてはこちらの動画でわかりやすく解説されています。
複合母音

複合母音は、2つ以上の単母音が組み合わさってできた母音です。
2つの単母音が組み合わさった2重母音が9つ。
3つの単母音が組み合わさった3重母音が4つあります。
発音についてはこちらの動画でわかりやすく解説されています。
鼻母音

最後に紹介する母音は鼻母音です。
全部で16種類あります。
母音の中で一番難しいのがこの鼻母音。
何が難しいかというと、鼻母音には「n型」と「ng型」があって、それぞれわずかに発音が違うのです。
でもこれは細かく気にしなくて大丈夫です(あまり違いを意識しなくても実際には通じるので)。
ただ、一応違いを紹介しておきますね。
①an(n型)
→「案内(アンナイ)」の「アン」の発音
※「ン」の時に舌が歯茎にくっつく。
②ang(ng型)
→「案外(アンガイ)」の「アン」の発音
※「ン」の時に舌が歯茎にくっつかない。
発音の詳細はこちらの動画でわかりやすく解説されています。
また、 「n型」と「ng型」の違いについてはこちらの動画もわかりやすいかと思います。
②子音
子音は全部で21個あります。
母音のようにややこしい分類はなく、至ってシンプルです。

※表中の()内の母音は、発音練習の際に活用します。子音に()内の母音を当てて発音練習してください。
発音はこちらの動画で確認ください。
③声調
さて、最後に紹介するのは「声調」です。
声調と聞いてぴんと来ない方も多いかと思いますが、一言でいうと、
「トーン」
です。
中国語は同じ音でもこのトーンが違うと全く違う意味になるので注意が必要です。
四声と軽声
このトーンは4種類あるので「四声」とも言われています。
また、四声に属さない例外的なトーン「軽声」というものがあります。
四声の発音はこちらの動画で確認してください。
軽声の発音についてはこちらの動画がわかりやすいです。
この軽声のルールは中国語の学習をしていると自然と慣れてくるので、最初に無理をして覚える必要はありません。
変調
さて、最後に注意点を紹介しておきます。
それは、変則的なルールがあるという点。
具体的には、先ほど学習した四声のルールが変わり、変調することがあります。
まず初心者の方は、下記の3つのルールだけ覚えておいてください。
①第3声+第3声
第3声が2回続くと、最初の第3声が2声に変調します。
これはルールというよりも、第3声が2回続くと発音しづらいので、自然とこのように変化していると考えてください。
例)你好 nǐ hǎo →ní hǎo
②不(bù)+第4声
「不」は本来は第4声ですが、後ろに第4声が来た場合には、第2声に変わります。
例)不是 bù shì → bú shì
③一
「一」は本来は第1声です。(「一」という漢字単体の場合)
しかし、そのあとに来る声調によって変調します。
「一」の後が、
- 第1声、第2声、第3声の場合 →第4声
- 第4声、軽声の場合 →第2声
です。
例)
一天(1日) yī tiān→yì tiān
一件(1件) yī jiàn→yí jiàn
一个(1個) yī ge→yí ge
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピンインは難しいといわれますが、非常に重要な要素なのでしっかりとマスターしましょう。
ただ、ピンインは「慣れ」の要素も大きいです。
なので、しっかり取り組みすぎて挫折しては元も子もないので、ある程度理解したら、あとは実践を通じてピンインをマスターしていくのも一つの手ですよ。